はいさい!今日のはなんとなく聞いたことがあるかもしれないワードですね。
企業の所有と経営の分離、というのはいわゆる一般的な会社の形態といわれますが、
中小企業の多くは所有と経営が一致していることが多いです。
一般的な形態というよりも、「目指すべき姿」に近いのかなと思います。
100%ではないですが(笑)
企業の約98%は中小企業といわれる日本では実は多くの場合は所有と経営が一致していることが多いかと思います。

弊社が参加している中小企業家同友会の会員企業さんたちもほとんどがそうです。
会社法上の「社員」とはいわゆる「株主」のことで、その企業の所有者でもあります。
※一般的にいわれる社員は、「従業員」です。

その「社員 = 株主」に任命された取締役会(代表取締役を筆頭に)が企業の実際の経営を行います。
それが一般的な所有と経営の分離です。ほら、大企業っぽい組織でしょ?笑

でもそれが所有者(株主)の厳しい目を受けることで、経営陣(取締役会)に規律ができ、
しっかりと企業を健全に経営していくことにつながります。

大きくなればなるほど、所有と経営の分離が重要、といわれます。
もちろん、親族経営で大企業となっている企業ももちろんありますので100%とは言えませんが。

株式でなくても、所有と経営が分離しているのが一般的なビジネスモデルもあります。
代表的なものがホテル経営です。
みなさんが知っていホテルの大半が、そのホテルの所有者ではありません。
そのホテルの運営会社なのです。
もちろん、ホテル名は運営会社のブランドネームがつけられていますが。
そのホテルの土地建物(恐らく数十億、数百億の資産価値の不動産)の所有権はホテル運営会社でなく、
オーナーが別でいるのです。
ただ、一般的な個人の不動産投資家でなく、いわゆる投資ファンドですね。
金額がえげつなくでかいので。
オーナーとホテル運営会社とでは根本的に目的が違います。
オーナーは「買った時の価格よりも売るときの方が値上がりした場合の売却益で儲けを得る」が大目的です。
その方法は問わず、とにかくその価値を高めれば良いのです。
不動産を買って家賃収入がなんたら、って考えではないことがほとんどです。
運営会社は単純に「ホテル経営によって生まれる売上から経費を差し引いた利益を高めること」が大目的ですね。
つまり、不動産の所有は投資ファンド、実際の運営はホテル運営専門会社、という「所有と経営の分離」です。
まぁ、ホテルはホテルで株式会社であれば内部で「所有と経営の分離」があることもあるでしょうね!

こんな感じでいろんな観点から所有と経営の分離を考えていくと、自社の将来の組織形態・運営形態になんらかのヒントが得られるかもしれません。

今回は出張で福岡に向かう飛行機の中で書いているので電波が使えずざっくりこんな感じの学び重視コラム的な感じでした〜!!

では次回もお楽しみに( ´ ▽ ` )