今日は勉強チックだがしかし実践に基づく理解しやすさ重視の内容でお届けします( ´ ▽ ` )

コア・コンピタンスという言葉は経営の世界では聞き慣れている方も多いと思います。
簡単にいうと企業にとって「譲れない、負けない自社の強み」のことですね。
人の場合ならこれだけは負けない、という要素が何なのか、なんとなく自分でもわかっている方も多いと思います。
でも企業という組織体だと違ってきます。
「本当の自社の強みは何なのか」は意外にも簡単には見つかりません。
それを考える際には以下のポイントを押さえることです。

①これって、簡単に他社が真似できることではないよね?
→「模倣可能性」があるかないかです。

②これってどこでもできるものかな?
→「移動可能性」があるかないかです。

③これって、代わりなるものが出てくる可能性はあるかな?
→「代替可能性」があるかないかです。

④これって、なかなかないものなのかな?
→「希少性」があるかないかです。

⑤これって、持続的に継続していけるものなのかな?
→「耐久性」があるかないかです。

上記の観点で考えるのはとても良いと思いますが、①〜⑤の全てを満たさなくてはいけない、ということではないです。
この観点をもって、「自社の本当の強み」を客観的に把握することが重要です。

これを弊社クライアントの例で解説しますね!沖縄の音楽芸能事務所様です。

芸能事務所ですが、ライブハウスも運営している企業様です。そのオーナーは沖縄民謡界の歌姫「我如古より子」さんです。

「観光地に芸能を披露する場としての大型のハコ(飲食店)」も有する芸能事務所という単純な特徴からすると、
「観光地に芸能を披露する場としての大型のハコ(飲食店)」が強みのように感じてしまいます。
しかし、

①資金力のある企業なら簡単にそんなの作っちゃえるさ〜(模倣可能性)

②別に国際通りじゃなくてもこの環境自体は作れるさぁね(移動可能性)

③居酒屋さんがサービスでライブをつけるのと、一般消費者からはわかりづらくね?(代替可能性)

④①ができるなら、レアなもんじゃないさぁね(希少性)

⑤築25年以上経ってるから、そんな何十年も同じ場所で続けられんしな〜(耐久性)

ということで、「観光地に芸能を披露する場としての大型のハコ(飲食店)」は同社のコア・コンピタンスではなかったです。
そこで、改めて検討し直した結果、同社のコア・コンピタンスはやはり「我如古より子という存在」でした。

①お金があろうとなかろうと、「我如古より子」の唄三線の技術・雰囲気・オーラを真似ることは相当難しい
→模倣無理だろ〜

②ご本人がアクティブなので活発に動き回ることはできる
→移動可能性はあるな〜。でも別に弱みにはならん。

③「我如古より子」という人間はこの世界に1人しかいません。
→代替なんて無理〜

④③と同様、希少性は保証されますね。
→アーティストとしてのキャリアをみても「希少性」は格別に高いさぁね。

⑤人間なので、いつか死がきます。
→機械や建築物に比べて耐久性はあるとは言えんな〜。

ということで①③④の観点では最強の強みだろうと判断できます。
②は今回はそこまで重要な観点ではない、という感じですね。

そこで重要なのが⑤をどうするか。人間、耐久性に限界が100%あるので、
それまでに弊社のコア・コンピタンスを「他者へ移行」または「新たな確立」をしなければなりません。

我如古より子を強みとして企業活動を行いつつ、「移行」または「新たな確立」を目指す方向で
経営を進めなくてはなりません。

上記のような流れでコア・コンピタンスの考え方を共有できればと思い書いてみました。
今後も学問的な部分と実践的な部分とを合わせて書いていこうと思いますので暇な時にでもみてくだいね〜( ´ ▽ ` )

もし気になっている「経営学」「マーケティング」用語などあればコメントください^ ^
できる限り現実に則してわかりやすく説明しますので(^ ^)

では今日はこのへんで!
See you next Saturday!!!