はいさーい( ´ ▽ ` )いつもは経営学・マーケティング論のキーワードに沿って解説してますが、本日は少しイロを変えていきます。沖縄のビジネスパーソンに役に立つ情報ということを意識して、
「マーケティング的な観点でビジネスを考える」とは具体的にどうするの?
というものが明確にイメージできるようになることを目標にして、マーケティングのスタート地点とも言える市場分析を「沖縄観光」にフォーカスして行います。私の頭の中の考えをところどころ挟んでいきますねw
※統計データほぼ全部見ましたが、全部書くとラチがあかないので適当なものに絞ってます。
【観光関連統計】2018年度沖縄県のデータより。
・観光客数9,842,000人で過去最高 前年+446,200人
・2019年に成田-下地島空港就航予定
・2019年に那覇空港LCCターミナルの連結完了予定
・2019年に香港-那覇間の運航再開予定
・国内客は6,938,600人。1.2%増加。
・外国人2,903,800人。14.2%(36.1万人)増加。
・台湾が特に高い(80万人超)
・バンコクやシンガポールからも増えている(LCC就航)
<仮説>
・(外国人)インバウンド対応でビジネスは加速するのでは?
・約10年ほど前と比べると日本人観光客数も100万人くらい増えているので、日本人ターゲットもありなのでは?新離島路線やLCCターミナルも完成するし、国内客が増えるかも。消費増税が気にはなるが、、、。
・クルーズ船内宿泊や日帰りの沖縄上陸程度の客数も含めているので観光経済への影響がしっかり測れているとはいえないのではないか?それでも数値だけ見てインバウンド狙うべきか?
【LCC利用者調査】
①年収400万円未満と400~500万円が大半
②40代~50代が多い
③来沖頻度が高い
④県内消費単価が低い
⑤1人、夫婦、子連れ家族、友人知人との同行で合計で76.9%
⑥帰省10.8%、沖縄料理を楽しむ49.5%、友人知人訪問12.2%
⑦リゾートホテルへの宿泊も37.2%ある
⑧個人旅行率82.9%
⑨宿泊数が長い傾向
<仮説>
①③④⑤⑥⑧を総合して考えると、これまでの「観光だから財布の紐が緩くなっている」観光客は少ないと想定されるので「高品質高単価の観光商材」を扱うよりも「地元目線の低価格+α(観光価値)のある商材」を扱うのが良いのではないか?
特に飲食店に関しては、観光地のお店は「高い」イメージがあり、観光地の飲食店はたいていどこも今は大不況の様相なので、「地元目線の低価格+α」の戦略で行くのが良いかもしれない。
ホテル業であれば、お一人様&プチラグジュアリーなプランを用意してLCC利用者向け広告でプロモーションすると集客UP・売上UPに繋がるのではないか?具体的にはLCC機内誌や格安チケット比較サイトなどへのディスプレイネットワーク広告など。
【満足度調査】
①食事に関する満足度が10代~70代にかけて、68.1%~35.3%まで低下し続けている
②1人での旅行者の満足度が比較的低い(41%)
③食事に関して、会議や研修、仕事目的の旅行者の満足度が低め(37.8%)
④口コミ拡散意向について、60~70代が低い(どちらとも言えないが10%以上)
⑤口コミ拡散意向について、仕事や団体での旅行者が低い(10~13%)
⑥エアラウンジ利用者属性について、関東(66.5%)、男性(75.3%)、50代(30.7%)、年収1000~1500万円(21%)、来沖20回以上(45.3%)
⑦旅行者の同伴者や目的、宿泊地域の目立ったデータは、1人旅行(42.8%)、目的は休養が多く(48.4%)、那覇宿泊(67.6%)という感じ。
<仮説>
①に関して、「沖縄料理はあじくーたー(味が濃い)だ」とよく言われるが、その影響かも。年配の方々は濃いのは苦手なはずなので。年配の観光客を狙うなら味付けにも工夫が必要かも。
②1人で旅するときに「楽しめるものがない」ということの表れ。「1人でも楽しめる商品・サービスを開発」することでビジネスチャンスはあるかも!
③や④で、仕事関係で沖縄に来ている人の満足度は比較的低いので、「仕事であっても満足できる環境づくり」ができれば良いかも!
⑥エアラウンジ利用者のほとんどはビジネスで沖縄入りしている人だと想定される。かつ収入も高い。どんな職種の人が沖縄にビジネスに訪れるのか?別の調査を行うことでビジネスチャンスは広がるかもしれない。
⑦沖縄を訪れる約43%の人が「一人旅」ということは、ざっくりその半分くらいはビジネス目的じゃないか?そしたらビジネス目的の年間の沖縄入客数はざっと150万人程度いるかも!でっかい市場だ!
ビジネスのほとんどは那覇だろうし、那覇の良い立地でビジネスパーソンターゲット(地元にせよ出張者にせよ)の何かやればあたるかも~!!
ということで那覇市内で追加の立地調査を行いコワーキングスペースをOPENするぞ!!
といった結論を導き出し、事業展開へと動く、というようなイメージです。
「マーケティングの観点を入れてビジネスを考える」というのはこんな感じです。是非参考にしてみてくださいね( ´ ▽ ` )
ということで、本日はここまで~!!次回またおたのしみに♪( ´▽`)